【なぜ髪に静電気は起きる？】理由・髪への影響と抑える方法を徹底解説！

冬になるとセーターや帽子を身につける機会が増えますが、

というお悩みを抱えている方いませんか？

当店にご来店されるお客様からも、冬場の静電気によるお悩みをよくお聞きします。

実際、美容師の私自身も静電気に悩まされた経験があります。

静電気が発生すると、髪が広がる・スタイリングしにくいといった見た目の問題だけでなく、髪そのものに悪影響を及ぼす可能性もあります。

この記事では以下のポイントを詳しく解説します。

静電気の原因や起きやすい髪質を正しく理解すれば、特別な対策をしなくても日々のヘアケアで予防することが可能です。

この記事を読むことで、静電気に悩まされることなく快適な毎日を過ごせるようになるでしょう。

この記事がおすすめな方は以下のとおりです。

おすすめな人	おすすめでない人
・静電気に悩んでいる方 ・静電気対策を知りたい方 ・静電気の原因や髪質との関係について詳しく知りたい方	・静電気に困っていない方

静電気によるお悩みを解消し、快適な冬を過ごすための参考になれば幸いです。

そもそも静電気が起きる理由とは？

静電気は、異なる物同士が接触し離れる際に発生します。

この現象は、プラスとマイナスの電荷のバランスが崩れることで起こります。

通常、髪の毛を含め私たちの周りの物は、プラスとマイナスの電荷が均等に存在しているため電気を帯びていません。

しかし、異なる物が接触して離れると、このバランスが崩れてしまいます。

バランスが崩れると、磁石のようにプラスとマイナスが引き合い、元の状態に戻ろうとします。

小学生の頃に、下敷きを頭に擦りつけて髪の毛を逆立てた経験がある方も多いのではないでしょうか。

この例を使って静電気の発生メカニズムを見てみましょう。

下敷きを擦る前

髪の毛と下敷きの電荷は均等で、プラスとマイナスが同じ数だけ存在しています。

擦っている時

下敷きの材質はマイナスの電荷を帯びやすい特性があるため、髪の毛のマイナス電荷が下敷きに移動します。

その結果、下敷きはマイナスに帯電し、髪の毛はプラスに帯電します。

下敷きを離した後

プラスに帯電した髪の毛とマイナスに帯電した下敷きが引き合う力が働き、髪の毛が逆立ちます。

このように、日常生活でも髪の毛が他の物や空気と接触することで静電気が発生しています。

髪に静電気が起きる理由3選

髪の毛に静電気が起きる理由は、以下3つです。

服や帽子の着脱による摩擦

髪の毛はプラスに帯電しやすく、ポリエステルなどの洋服の繊維はマイナスに帯電しやすいなど、素材によってどちらに帯電しやすいかという性質があります。

この性質は「帯電列」として素材ごとに並べられます。

帯電列で離れた位置にある素材同士（例：人の髪の毛とポリエステル）は、接触することで静電気が強く発生します。

例えばポリエステル製の洋服を着るとき、本来バランスが取れていたプラスとマイナスの電荷が崩れます。

ポリエステルはマイナスに帯電しやすいため、髪の毛側のマイナス電荷が移動し、髪はプラスに帯電します。

この状態では、髪の毛がマイナスに帯電している肌に引き寄せられるため、顔に張り付いてしまうのです。

ブラッシングによる摩擦

見落としがちな静電気の原因として、日々のブラッシングが挙げられます。

ブラシはナイロン製のものが多く、帯電列では髪の毛よりもマイナス側に位置するため、ブラッシング時に多少なりとも静電気が発生します。

静電気を抑えるブラシも販売されており、Amazonで高評価の商品は以下の通りです。

乾燥した空気

空気中には通常、微細な水分が含まれており、その水分を通じて静電気が放電されています。

しかし、空気が乾燥すると水分量が減少し放電が難しくなるため、髪の毛に静電気が発生しやすくなります。

空気中の水分が減ると髪の毛自体の水分も減少し、パサつきやすくなることで静電気は発生しやすくなります。

特に冬場は、エアコンの使用によって室内の空気がさらに乾燥するため注意が必要です。

髪に静電気が起きやすい髪質5選

髪質によっても静電気が発生しやすい状態があり、下記5つが挙げられます。

ダメージを受けた髪

髪の毛は、キューティクル・コルテックス・メデュラの3層で構成されています。

特にキューティクルは髪の最表面にあり、バリア機能を担い、内部のコルテックスやメデュラを保護する役割を果たしています。

しかし、紫外線やカラーリングなどの影響でダメージを受けると、キューティクルが剥がれたり欠けたりしてしまいます。

その結果、髪内部の水分が失われやすくなり髪が乾燥します。

乾燥した髪は静電気が発生しやすくなり、さらなるダメージを引き起こす悪循環に陥ります。

ダメージケアには「リケラエマルジョン」がおすすめです。

リケラエマルジョンは、髪内部のダメージを補修しながら、潤い成分を与える製品です。

髪質を問わず使用でき、サラサラで扱いやすい髪を実現します。

細い髪の毛

細い髪の毛は水分を保ちにくく、乾燥しやすい傾向があります。

また、細い髪ほど静電気が先端に溜まりやすく、大きな放電を引き起こしやすいのが特徴です。

軽い髪の毛は静電気の力で浮きやすく、広がりが目立ちやすくなります。

乾燥しやすい髪の毛

乾燥しやすい髪は、内部に水分を保持する機能が低下している状態です。

摩擦の影響を受けやすく、静電気が発生しやすい傾向があります。

縮毛・くせ毛の特徴

花王の研究によると、直毛のようにくせの少ない髪に比べ、くせが強い髪ほど髪に帯電する静電気が大きくなることが分かっています。

これは、くせ毛の毛髪一本一本がうねっているため、髪同士が接触した際の摩擦抵抗が直毛よりも大きくなることが原因とされています。

さらに、服の素材による影響も受けやすく、くせ毛の方が直毛よりも静電気を帯びやすい傾向があります。

カラーリングやパーマを繰り返した髪の毛

カラーリングやパーマは、キューティクルを開かせる工程を含んでいるため、髪が乾燥しやすくなり、ダメージが蓄積されます。

花王の研究では、ヘアカラーによってキューティクルの枚数が減少することが確認されています。

ただし、適切なコンディショナーやトリートメントでのケアを行うことで、ダメージを抑えられます。

静電気が起きた髪への悪影響7選

静電気が起きた髪への悪影響は以下のとおりです。

髪が絡まりやすくなる

静電気によって髪が互いに反発し、広がったり浮いたりするため、絡まりやすくなります。

絡まりやすくなった髪をとかす際に摩擦が増え、キューティクルが剥がれるなどさらなるダメージを引き起こす可能性もあります。

枝毛や切れ毛が増える

静電気による摩擦で髪が傷み、キューティクルが剥がれやすくなります。

これが原因で枝毛や切れ毛が増加し、髪の質感が悪化することがあります。

髪のつや・なめらかさの低下

静電気でキューティクルが乱れると、髪の表面が不均一になり、光を反射しにくくなります。

その結果、髪がツヤを失い、ぱさついた印象を与えます。

髪が広がりまとまりにくくなる

静電気による反発で髪が広がり、ヘアスタイルが崩れやすくなります。

特に細い髪や乾燥しがちな髪では、スタイリングが困難になる傾向があります。

頭皮の負担が増加する

静電気の刺激が頭皮に伝わると、かゆみや炎症が引き起こされる場合があります。

静電気で髪が浮き上がることで、頭皮が乾燥しやすくなることもあります。

空気中のゴミやホコリを引き寄せやすくなる

静電気を帯びた髪は、空気中のホコリや汚れを吸着しやすくなります。

その結果、髪の清潔感が失われ、頭皮の衛生状態が悪化する可能性があります。

髪の健康サイクルの悪影響

静電気によるダメージが蓄積すると、髪の成長サイクルにも影響を与えることがあります。

すダメージが進行すると、抜け毛や薄毛の原因になる場合もあります。

髪の静電気を抑える方法5選

髪の静電気を抑える方法は、下記のとおりです。

髪を保湿する

髪の乾燥は静電気を引き起こしやすくなるため、保湿は非常に重要です。

日常的な保湿ケアに加え、ヘアサロンでの効果的なケア方法もありますので、ぜひ試してみてください。

日常での保湿の方法

保湿力の高いシャンプーや洗い流さないトリートメントを使うのが効果的です。

passageで取り扱っている保湿力の高いシャンプーは、「グローバルミルボンのリペアヒート」です。

オススメの洗い流さないトリートメントは「リケラエマルジョン」です。

髪質を問わず、ダメージケアを行いながらしっかりと保湿し、サラサラな髪を実現します。

passageでも販売していますが、Amazonでも正規品を購入できるので、ぜひお試しください。

サロンでの効果的な保湿の方法

カラーリングやパーマを行った際は、サロンでのトリートメントが非常に効果的です。

passageでは多種類のトリートメントを取り揃えていますが、最も保湿力が高いのは「ミルボン　イルミネーショングロー」です。

トリートメント後のホームケア商品もご用意しているため、サロンでのケア後も自宅で継続的に髪のケアができます。

髪との摩擦を減らす

静電気は摩擦によって発生します。

摩擦を軽減し、髪のツヤをキープするためにスタイリング剤を使用することをおすすめします。

passageでおすすめするスタイリング剤は、「Noffyのグロススプレー」です。

軽やかでベタつかず、指通りの良さと自然なツヤを長時間キープでき、スプレータイプなので、手を汚すことなく3秒で整います。

スプレー後はコームでなじませてください。

しっかり髪の毛を乾かす

花王の研究によると、髪は濡れていると乾いている時よりも柔らかく、小さな力で擦ったり引っ張ったりするだけでキューティクルが削れたり剥がれてしまいます。

髪を生乾きのままで寝ると、布団や枕との摩擦でキューティクルが傷つき、静電気が発生しやすくなります。

適度な湿度を保つ

空気中の湿度が40%以下になると、静電気が発生しやすくなります。

加湿器を使ったり、濡れタオルを部屋に干したりして、湿度を保つようにしましょう。

静電気を帯びにくい素材の服や帽子を選ぶ

物質にはそれぞれプラスまたはマイナスに帯電しやすい性質があります。

髪の毛に近い帯電列の素材を選ぶことも、静電気対策の一つです。

例えば、ポリエステルよりもウールの方が静電気を起こしにくい素材です。

また、木材や竹など天然由来の素材は水分を含んでいるため、人工合成素材よりも静電気が起こりにくいです。

まとめ　髪に静電気が起きる理由とその影響をしっかり把握して対策しよう！

この記事では、髪に静電気が起こる理由とその影響、静電気を抑える方法について解説しました。

静電気は、髪の毛と他の物が接触して離れる際、プラスとマイナスの電荷のバランスが崩れることで発生します。

特に冬の乾燥した空気は、空気中の水分量が少なくなるため、静電気が発生しやすくなります。

日々のちょっとしたケアが静電気対策にもつながるので意識して行いましょう。

最も手軽で効果的な方法は洗い流さないトリートメント「リケラエマルジョン」を使うことです。

髪のダメージケアに加え、高い保湿力で静電気の予防にも効果的です。

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